【報道解説】兵庫県伊丹市でデリヘルの不同意性交等事件で逮捕
兵庫県伊丹市でデリヘルの不同意性交等事件における冤罪主張や無実主張による弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
【報道紹介】
デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の女性従業員に性的暴行したとして、兵庫県伊丹警察署は、令和5年9月29日に、不同意性交等罪の疑いで、兵庫県伊丹市内に住む美容師の男性(48歳)を逮捕した。
逮捕容疑は、令和5年9月28日午後11時10分頃に、自宅に呼んだ女性(28歳)に対して、同意を得ずに性交した疑い。
伊丹警察署の取調べに対して、男性は、行為は認めつつ「同意があると思った」と話しているという。
伊丹警察署によると、被害者女性は「本番はあかん、やめて」と拒絶したが行為を続けられたため、男の自宅から退出し、店側に被害を伝えたという。
店から「どういうことか。今から家に行かせてもらう」と電話を受けた男が恐怖を感じ、「家に来ると言っている。どうしたらいいか」と110番。
警察署員が双方から事情を聴いたところ、女性に乱暴したことが分かり、男性を逮捕した。
(令和5年9月29日に配信された「神戸新聞NEXT」より抜粋)
【不同意性交等事件の刑事処罰とは】
相手方の同意を得ることなしに、本番行為等をした場合には、刑法の「不同意性交等罪」に当たるとして、重く処罰されます。
不同意性交等罪の法定刑は、「五年以上の有期拘禁刑」とされています。
デリヘル(派遣型風俗店)の女性従業員とトラブルになった際には、本番行為に対する同意の有無が、不同意性交等罪の成否に大きく影響することが考えられます。
・刑法 第177条1項(不同意性交等)
「前条第一項各号に掲げる行為又は事由その他これらに類する行為又は事由により、同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態にさせ又はその状態にあることに乗じて、性交、肛門性交、口腔性交又は膣若しくは肛門に身体の一部(略)若しくは物を挿入する行為であってわいせつなもの(略)をした者は、婚姻関係の有無にかかわらず、五年以上の有期拘禁刑に処する。」
【不同意性交等事件に対する冤罪、無実の主張】
冤罪とは、無実であるのに犯罪者として扱われることをいいます。
不同意性交等事件で逮捕された場合には、取調べのプロである警察官から厳しい尋問を受け、「自白するまでずっと身柄解放されないのではないか」という苦しい心境から、嘘の自白や、あいまいな自白をしてしまうケースも考えられます。
そうなることのないように、逮捕初期の段階で弁護士と接見(面会)し、事件の今後の見通しや取調べ供述対応について、弁護士からアドバイスを受けることが重要となります。
また、事件内容によっては、被害者が犯人を見間違える、勘違いする等の事情が介在して、冤罪逮捕されるケースも考えられます。
冤罪事件では、疑いを晴らすために、弁護士を通じて独自の捜査を行い、目撃者の証言やその他の客観的証拠を積み上げ、被害者の証言が信用性に欠けることを弁護士の側より説得的に主張することが肝心です。
【不同意性交等事件における情状弁護による刑罰軽減】
実際に不同意性交等罪に当たるような事件を起こしており、起訴されて正式裁判になった場合には、被害者との間で示談を成立させたり、再犯防止策を提示することにより、被疑者本人の反省している姿勢や再び罪を犯す危険性がないことを示すことになるので、刑事処罰の軽減や執行猶予付き判決の獲得につながります。
犯行動機、犯行の経緯、実際の被害状況、同種前科の有無など諸般の情状を慎重に検討した上で、裁判所に対して適切な主張・立証活動を行うことで、情状酌量の余地を示し、より刑罰の軽い判決を得られるよう、弁護士が尽力いたします。
まずは、デリヘル不同意性交等事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕当日に、逮捕されている留置場に弁護士を派遣する、弁護士初回接見サービスのご依頼も承っております。
兵庫県伊丹市のデリヘル不同意性交等事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。