福岡県行橋市の名誉棄損事件で風俗客が逮捕
~事例~
福岡県行橋市に住むAは近くの個室ヘルス店の常連客でした。
いつも同じ女性Vを指名し、いろいろなことを話して仲良くなっていたAでしたが、交際を申し込んだところ、断られてしまいました。
腹を立てたAはSNS上でVの本名や出身地など個人情報を含んだ中傷文章を掲載し、不特定多数が閲覧できるようにしました。
Vは福岡県行橋警察署へ相談へ行き、警察はAに対して注意を促しました。
しかし、AはVが警察に行ったことにさらに腹をたて、再びSNS上に中傷記事を掲載しました。
しばらくして、福岡県行橋警察署の警察官が自宅に来て、Aは名誉棄損罪で逮捕されてしまいました。
事情を知らないAの両親は、どうしてよいか分からず、刑事事件に強い弁護士に初回接見を依頼し、その報告を受けた後、弁護活動も依頼することにしました。
その後、弁護士はVと示談を締結し、Aは不起訴処分を獲得することができました。
(この事例はフィクションです)
【風俗トラブルで逮捕されるのか】
風俗店を利用して、何らかの風俗トラブルに巻き込まれた場合、客が逮捕されるということはあるのでしょうか。
違法風俗店が摘発されたような場合で考えてみると、警察から話を聞かれることはありますが、摘発の際に店内にいた客が逮捕されるということは考えにくいです。
本番トラブルや盗撮トラブルの場合であっても即警察が介入してすぐに逮捕、という可能性は低いです。
こうした風俗トラブルの場合には、まず店側との話し合いをすることが多く見られます。
ですから、風俗トラブルですぐに逮捕される可能性はそれほど高くはないとも言えます。
しかし、今回の事例の様に行き過ぎた行為や悪質な行為であると判断された場合には、逮捕されてしまうこともあります。
【名誉毀損罪】
名誉毀損罪は刑法第230条第1項に規定されており「公然と事実を適示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」とされています。
SNSなどインターネット上での名誉毀損行為の場合、不特定又は多人数が閲覧できる状態になっている場合は公然性が問題となることはなく、人の名誉を毀損しているかどうかが問題となることが多いです。
今回の事例の場合は、風俗店に勤務しているという事実が発覚してしまうような事実の適示や誹謗中傷が名誉を毀損することに当たるとされたと考えられます。
名誉を毀損するとは「人の社会的評価を低下させること」と判例上解釈されており、客観的に判断されます。
インターネット上での名誉毀損行為の場合は、匿名性が高いことから警察がすぐに動くということは考えにくいかもしれません。
しかし、被害者の個人情報を晒したり、何度も執拗に攻撃したりといったような場合には警察が介入し、逮捕されてしまうということもありえます。
名誉毀損罪は親告罪であると規定されているため、弁護活動としては示談を締結して告訴を取り消してもらえるように、あるいは告訴をしないでもらえるように活動していくことになるでしょう。
【初回接見サービス】
Aさんの家族のように、ご家族やご自身の大切な方が逮捕されたと知らされても、まず何をすればよいのか分からないことかと思います。
そんな時はまず、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご連絡いただき、初回接見サービスをご依頼いただくことをおすすめします。
弁護士がご本人様の下へ接見に行き、今後の見通しや取調べのアドバイスを行い、ご本人が希望される範囲でご家族にご報告いたします。
さらに、逮捕などの身体拘束されている間も警察や検察からの取調べは続いていくことになります。
事実とは違う不利な調書を作成されてしまう可能性もありますので、一刻も早く専門家である弁護士からアドバイスを受けるようにしましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では刑事事件に強い弁護士が無料法律相談、初回接見サービスを行っています。
まずはご予約を、フリーダイヤル0120-631-881までお気軽にお問い合わせください。
(福岡県行橋警察署までの初回接見費用 44,140円)