【報道解説】東京都千代田区のメンズコンセプトカフェの売春報酬受領事件で逮捕

【報道解説】東京都千代田区のメンズコンセプトカフェの売春報酬受領事件で逮捕

買収報酬の受領による組織犯罪処罰法違反逮捕事件における留置場での一般面会について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道紹介】

メンズコンセプトカフェの女性客(23歳)に売春をさせ、売春で得た犯罪収益と知りながら、その報酬からシャンパン代として現金23万円を受け取ったとして、警視庁保安課は令和6年8月16日までに、組織犯罪処罰法違反犯罪収益収受)の疑いで、東京都千代田区にある店の店長の男性(26歳)を再逮捕した。
警視庁保安課によると、売春した女性が支払った代金を犯罪収益として摘発するのは全国初という。
悪質ホストなどが客に売春させる売掛金(ツケ払い)の回収手法も問題視されており、警視庁は警戒を強めている。
男性は、店でこの女性客にシャンパンの注文を促し、「本番行為があるから稼げる」などと東京都墨田区の風俗店を紹介していた。
男性は7月に、女性を風俗店にあっせんした職業安定法違反容疑で逮捕されていた。 
(令和6年8月16日に配信された「時事通信」より抜粋)

【組織犯罪処罰法違反の犯罪収益収受による刑事処罰とは】

犯罪収益であることを知った上で、その犯罪収益を受け取った場合には、組織犯罪処罰法違反に当たるとして、「7年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又は併科」という法定刑の範囲で、刑事処罰を受けます。

組織犯罪処罰法 11条(犯罪収益等収受
「情を知って、犯罪収益等収受した者は、七年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。ただし、法令上の義務の履行として提供されたものを収受した者又は契約(略)の時に当該契約に係る債務の履行が犯罪収益等によって行われることの情を知らないでした当該契約に係る債務の履行として提供されたものを収受した者は、この限りでない。」

【留置場での一般面会ができるタイミングとは】

刑事事件を起こして逮捕された場合に、ご家族の人など(弁護士以外の人)は、「逮捕されてから勾留決定されるまでの2、3日間」は、警察の留置場での一般面会をすることはできません。
勾留決定が出た後の、勾留10日間(または勾留延長20日間)は、ご家族の人など(弁護士以外の人)の一般面会が可能になります。

ご家族の人などの一般面会では、15分程度の面会時間の制限があり、警察官の面会立会いがあり、面会は1日1組限定となり、事件の詳細を話すことができない等、厳しい制約を受けます。

他方で、弁護士接見面会)であれば、逮捕当日でも接見面会)することが認められています。
面会時間の制限もなく、警察官の立会いもなく、今後の事件対応を弁護士とじっくり話し合うことができます。

「警察署の留置場」での一般面会においては、接見禁止処分などが付かない限り、一般面会できる人の制限は特にありません。
懲役刑を受けて服役中の「刑務所」での面会においては、関係者である親族や内縁の夫や妻、会社関係者などであれば、面会の必要があると判断されて、面会が許されます。
少年事件逮捕された場合の「少年鑑別所」においては、原則として、3親等以内の親族や学校関係者の一般面会だけが、認められます。

刑事事件を起こして逮捕された場合には、逮捕当日に弁護士接見面会)に向かうことで、逮捕直後の厳しい取調べを受ける中で、どのように事件の供述をしていくかを、被疑者と弁護士とで綿密に話し合って、今後の弁護方針を検討していくことが重要です。
留置場での接見面会)後に、刑事弁護の依頼を受けた弁護士が、釈放活動や被害者との示談交渉活動などの弁護活動に尽力いたします。

まずは、売春報酬受領事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕当日に、逮捕されている留置場に弁護士を派遣する、弁護士初回接見サービスのご依頼も承っております。

東京都千代田区売春報酬受領事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。

 

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